銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週月曜23:30〜24:00放送
世界各国の自転車競技のレースシーン、そこに躍動するアスリートの熱い思いを伝えます
2007年11月放送の番組
走る男のプライド 別府史之 〜2007 ロード世界選手権・ドイツ〜
2007/11/02(金)23:30〜24:00放送
別府史之、24歳。彼は、幾度もツール・ド・フランスを制した強豪チーム、ディスカバリーチャンネルに所属するプロロードレーサー。プロ3年目の今年は5月のツール・ド・ロマンディー第3ステージで2位に入る快挙など、順調な成長ぶりを見せた。しかし、厳しいプロの世界。3大レ―ス(グランツール)への不出場、チームの解散など、一方で別府は試練の時も迎えていた。そんな彼が日本代表として、9月末ドイツ・シュツットガルトで開催された2007年ロード世界選手権を戦った。結果は果たして? その戦いぶりからプロの世界を走る男のプライドが垣間見える。
つくり続けて1600台 〜堀田健一と障害者用自転車〜
2007/11/09(金)23:30〜24:00放送
堀田健一さんが障害者用自転車をつくり始めたのは28年前。息子のためにつくった踏み込み式三輪自転車を見た近所の脚の不自由なおばあさんが、同じものをつくって欲しいと頼んだ事がきっかけだった。元々モノづくりが好きだった堀田さんは、以来、障害者を相手に一人一人その人の障害に合った自転車をつくり続ける。しかし、その道は決して順調なものではなかった。酷い時は、息子の給食代も払えないほど厳しい状態に陥ったこともあった。それでも、今まで堀田さんが自転車をつくり続けてこられたのは、堀田さんの自転車を必要とするお客さんの存在と、自転車に乗った彼・彼女らの底なしの笑顔があったからだ。
夢追い人 蛯名教官 〜日本競輪学校〜
2007/11/16(金)23:30〜24:00放送
伊豆修善寺にある日本競輪学校は、現代まれに見る厳しい鍛錬の場であると言われる。大相撲の世界では、稽古の激しさ厳しさにも、「国技」「神事」「伝統」という、便利なエクスキューズの数々が用意されている。プロスポーツの世界に云う本当の愛の鞭とは? 自転車競技の次代を担う若者へ夢を託す鬼教官・蛯名先生の人情味溢れる教育現場は、まさに、競輪“虎の穴”。厳しくも烈しい、しかし真の意味での師弟愛を、そこに感じずにはいられない世界であった――。
北京への道 全日本選手権トラック2007
2007/11/23(金)23:30〜24:00放送
11月からトラック競技は、ワールドカップ、世界選手権と来年の北京五輪に向けた本格的な戦いが始まる。 日本ナショナルチームの指揮を執るマニエ監督は、北京五輪出場枠獲得に関わるこれからの大会はすべて、固定メンバーで戦うとの意向を示している。もちろんそのメンバーが即五輪代表というわけではないが、現時点での最有力候補であることは間違いない。この10月に行われた全日本選手権トラックは、その固定メンバーを決めるための最後の選考大会。この戦いに挑んだ選手たちの心境は? そして最終的にレギュラーメンバーの座を手にしたのは? 2日間の大会に密着した。
世界標準に向かって ロードレーサー 萩原麻由子
2007/11/30(金)23:30〜24:00放送
鹿児島県鹿屋(かのや)市、自転車競技の名門校・鹿屋体育大学でトレーニングに励む萩原麻由子。2006年のジャパンカップで、大会9連覇の掛かった女王・沖美穂を破り優勝を果した萩原は、勢いを駆る同年のアジア競技大会で見事金メダルを獲得するなど、日本女子ロードレース界の将来を担う存在として、世界の舞台へ大きな一歩を踏み出そうとしていた。しかしそんな矢先、練習中の落車による骨折という悲劇が彼女を襲う――。あれから十ヵ月、萩原は今、どんな想いを込めてペダルを踏んでいるのだろうか。世界を夢見る21歳、萩原麻由子の今を追う。