銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週月曜23:30〜24:00放送

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かっこいい中年ライダー

mocky

40歳5か月のゴンゴール!!ゴン中山らしい、泥臭いゴール。他にも、三浦カズ、野茂に桑田.工藤に清原・・・その他、かつて各界で光を浴びていた選手たちが選手生命をかけて、土俵際で必死に戦っている姿は年々多くなっている気がします。そんな姿を見て、どう思われるでしょうか?「何とか頑張ってほしい」という暖かい目で見るファンがいる一方で、やはり「もう無理だろ」という冷やかな目で見ている人も多いはずです。そんなファンの声を横目に、当の選手たちは、どういう思いで戦っているのか・・・。自転車界にもいました。43歳の競輪選手。今年から創設された最高峰ランクS級S班に在籍する最年長選手・遠澤選手です。

パッと見は、ちょい悪オヤジ。そして、レース前のねじり鉢巻き姿は、大工、板前・・といった職人オヤジ・・・。競輪界一ねじり鉢巻きが似合う遠澤選手。今年43歳のその遠澤選手が、明日から静岡競輪場で始まる日本選手権に挑みます。その前取材を行うなかで、43歳になった今も尚、第1線で戦うことができる強さの秘密を垣間見ることができました。その秘密は、もちろん4月放送の番組を見てもらって・・・。
それでも強いて言えば、やはり「継続は力なり」でしょうか。ベタかもしれませんが、やはりこれに尽きるのではないでしょうか・・・。続けること・・これはなかなかできないことです。それも20年以上。そこで、自分の中でちょっと面白いことが・・・。
高校時代の写真をたくさん持っていた遠澤さん。アルバムを拝見させてもらうと、所狭しとそのアルバムに当時好きだった言葉が書いてありました。それは、「努力・根性・忍耐」。高校時代から、この精神を常に心がけていたのでしょう。そんな時に思い出したのが、僕が小学生のころに就学旅行で京都に行った時の事。茶碗に筆で絵を描き、記念茶碗を作る行事がありまして・・・、他のみんなが、かわいらしいキャラクターやら、全く似てないイガクリ頭の自画像を描いてる友達をよそに、僕が茶碗に描いたのは、風でなびく日の丸の国旗をバックにでかでかと、「忍耐・根性・努力」の文字。その日の取材を終えて、自宅に帰って、確かまだ残ってたな・・と、食器棚を覗くとやはり出てきました。「忍耐・根性・努力」ありゃりゃ〜でた〜、遠澤さんと同じだ・・・。しかし、大きな違いは、何も継続されてないこと。忍耐のかけらもなく、腹は出るわ・・根性なく、嫌になっちゃうとすぐ投げだしちゃうし・・・。
43歳にして、トップ選手であり続ける人との根本的な人間的大きな差を感じたわけです。取材をして話を聞いていても、青春時代にアルバムに書いている言葉と本質的に全くぶれていない遠澤さん。「かっけ〜な〜」と思うわけです。
遠澤さんの出場は、日本選手権2日目から。ぜひ43歳の雄姿を生で見てください。

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