銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週金曜23:30〜24:00放送

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制作裏話〜スーパーテロップの数〜

yosigon

番組制作の裏話(スーパーテロップについて)

最近のテレビ番組は、スーパーテロップの数がやたら多いですね。特にバラエティの番組はすさまじいです。画面は文字だらけで映像が隠れてよく見えないこともあります。画面の三つの隅に文字があり、さらにまん中にもでかい文字が、なんて状況をみると、いろいろ考えさせられます。
「銀輪の風」は、スーパーをそんなに多く使っていません。場所、日時、人名などのほか、インタビューの言葉のポイントを強調したり、聞き取りにくい言葉を文字で表す程度。とくに少なくするようにとの決まりはないのですが、ほかのディレクターもあまりスーパーを多用しません。
私はもともとスーパーが好きではありませんでした。
まずひとつは、絵を汚したくない、という思いです。私が映像の世界に入った当時は、まだフィルムで制作していました。フィルムの場合、スーパーをつけるのが結構面倒です。まず、文字を撮影したネガを作ります。その文字を現像所のオプチカル処理で焼き付け、新しいネガを作ります。それをネガの中にはめ込んで編集することになります。作業に手がかかり、しかもネガのコピーを作るため画質も若干劣化しました。画が汚くなるということです。そういう経験があるため、どうしてもスーパーの多用には抵抗があるのです。
また、せっかく撮った画像を文字で隠してしまうのも忍びないことです。画で感じてもらうための番組で、文字を使って念を押すこともないだろうという思いです。
さらに、スーパーを多用すると編集にも時間がかかります。文字のレイアウトや配置、書体の確認、間違いのチェックなど、気を配らなきゃならない問題がどっと増えます。それで効果があればいいのですが、全体に情報だらけのバラエティの番組風になってしまいますからね。
というようなことで、スーパーはそんなに多く使いません。このスタイル、私は変えていく必要はないと思うのですが。

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