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2010年08月30日

ジュニア世界選手権 おこぼれ話 in イタリア 2/2

やっとこさジュニア世界選手権の編集が一段落。出場した選手たちの熱いあつ〜い思いに触発され、昨日は久々に60kmほどのピストサイクリング。とはいっても、都内のある目的地まで自転車で向かったというだけの話ですが・・・(アリエッティ@東京都現代美術館。verygood!)。しかし、もう9月になろうとしているのにまだまだ暑い。おかげで編集で体内に溜まった汚物が一気に汗とともに放出していきました・・・。男はやはり汗をかかなければダメです。ジュニア世界選手権での選手たちの走りをイメージしながら帰りは行きの半分の時間で帰宅。しかし、なぜそんなに世界選手権の走りに触発されたかって? なぜなら戦った彼らの表情がとっても清々しかったんですもの!(声:アリエッティ)

今回、ジュニア世界選手権での日本ナショナルチームの結果は、正直非常にキビシイものでした(詳しくは9月6日午後11時半からの「銀輪の風」をご覧ください!)。その一方、最高の結果を出したのはオーストラリアチームでした。なんと19種目中、獲得したメダルは15個(金7つ、銀4つ、銅4つ)。そんな素晴らしい結果について、コーチであるシェーン・イーディー氏にインタビューをしたところ、「結果にももちろん満足してるけど、なによりこの結果を産んだ“過程”に僕は満足しているのだよ、君。フォッフォッフォッ」という答えが返ってきました。その言葉が示すように、戦い終えたオーストラリア選手たちの表情には、ここまでの苦しいトレーニングのプロセスが滲み出ていたように感じました。もちろんオーストラリアに限らず他の強豪国の選手たちも同様です。勝ったときには嬉しい表情。負けたときには、周囲もはばからず、泣き崩れていました。一方で、日本人選手たちからは、そんな、感情丸出しの表情を見ることが全然できなかったように感じます。この差はいったい何なのか・・・。

その理由のひとつに、“国民性の違い”をあげる人がいます。感情を表現するのが日本人は下手だから・・・。

いやいや違うよ。それは違うと思いますよ。日本人だって、いい表情します。人間は頑張ったら頑張った分だけ、いい表情をするものだと思います。それに改めて気づかされたのが、編集で煮詰まったときに見た甲子園のYouTube映像。いつものことですが、こういうのは、ついつい涙が止まらなくなります。ティッシュ片手に、何度も、そして他の年度まで・・・とついつい関連動画のハシゴとなってしまいます。29歳ですでに涙腺がゆるんでいます。そんな、勝敗に一喜一憂する球児たちの戦う姿はまさに世界選手権でみた強豪国のそれと似ているものがあった気がします。

彼ら高校球児は、まさにジュニア世代です。そして同じ日本人です。1つの目標に向かって戦い続けて自然と感情が溢れ出ているのです。やはり、それは人間みんなおなじですよね。国民性の違いは関係ありません。今回の若きナショナルチームにはその部分をもっと全面に出して欲しかったという思いが募ります。ジュニア世代にとって重要なこと、それは「がむしゃらな気持ち」ではないでしょうか。球児たちの甲子園での熱闘は日本の野球人気を支えています。自転車界もジュニア世代の頑張りでもっとゲンキにしてほしいものです。

明日からオールスター競輪の取材で福島・いわき平競輪場へ。今回取材を行うのは、ナショナルチームにも名を連ねる脇本雄太選手。今年急成長を遂げている若手期待の選手です。事前に電話で話をしたところ、自身の快進撃の理由を「気持ちの変化」と答えた彼。彼の魂のこもった走りに、いやでも期待は高まります。

さて・・・いわきは何が美味しいんだろう。太って帰って来ないように僕もしっかり仕事をしてこようと思います。

ゴリ蔵

<動画>
2010トラック世界選手権ジュニア

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