銀輪の風：世界の、シクロ・リポート：BS-TBS毎週月曜23:30〜24:00放送

リアル

「リアル」という漫画を知ってますでしょうか？スラムダンクの著者として有名な井上雄彦さんが描いた、車椅子バスケットボールを題材にした漫画です。障害を患いながら、現実を受け止め、バスケに打ち込む主人公・戸川、一方で下半身麻痺という現実と向き合う事が出来ない高橋。また、ふとしたことで他人に障害を負わせてしまった野宮。自分も何かの拍子に、彼らのような状況に陥いりかねないぞぃ・・・・・と、読みながら、リアルに想像して、手に汗をジンワリさせてしまう、そんなリアルな漫画。自分がそうなったら・・・どうなってしまうんだ・・・。読む度に、色々考えさせられます。
実際、世の中には様々な障害を受け止め、乗り越え、そして羽ばたいている人たちがたくさんいます。もちろん自転車の世界にも。今回は自転車に夢をかける、障害を患った元競輪選手を取材にいってきました。

練習中の事故で、脳に障害を持った元競輪選手の石井雅史さん。底抜けの明るさで、僕らの前に姿を現した石井さん。周囲の人に話を聞いても、必ず「彼は自転車好きだからね〜」。自他共に認める、根っからの自転車好き。去年から競技を再開し、来年の北京パラリンピックを目指しています。そこで、自宅へお邪魔して、力の源を探ってきました。出迎えてくれたのは元気な息子さんたち。子供ってこんな元気なんだっけかな・・・。とにかく動き回る、くるくる〜〜、わ〜〜〜。僕も何かが目覚めたのか、撮影準備そっちのけで、うりゃ〜〜〜。おらおら〜〜負けないぜ〜〜。外にでて、一緒に走りまわって、汗だくだく。いいですね〜子供は。ずっと一緒に遊んでたかったな。撮影中もお構いなし、マイクをもった僕に折り紙でできたスーパーカーをプレゼント。カメラの三脚は即席の家に変身。やはり、子供は自由。フリーダム。家の中には、常に笑顔が充満していて、過去に大きな事故が遭ったことなんて、まったく感じなませんでした。自転車、そして家族、さらに事故を機に色々な出会いと支えがあった石井さん。障害を乗り越え、新たに競技を始めることができたのは、なんだったのか、、、取材を重ね、石井さんと話しているうちに少しづつ分かってきたような。。。
リアルな世界から、自分にとってもいろいろと学ぶことがありました。
まだまだ取材継続中です。