銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週月曜23:30〜24:00放送

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極寒競技 シクロクロス

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街は、12月に入り、ますますクリスマスモード。日本一の富士さんはすっかり真っ白の衣装を羽織り、冬の到来を感じる今日この頃。それでも、東京の冷え込みは、まだまだこれからといった感じで、ダウンジャケットを着た人たちを見ると「ちょっとおおげさじゃないかな・・・」なんて思います。

そんな僕は、ただのデブなのか・・・とうっすら感じているところ、ディレクターから「北海道行くぞ」とお呼びが・・・

こんな寒さに鈍感な東京暮らしのスタッフ達が、北の大地で行われる「全日本シクロクロス選手権」にいってきました。狙いは、辻浦選手の5連覇。山本選手のヤングパワー。場所は、北海道苫小牧市。事前情報では、寒波到来というものの、比較的雪の少ない土地と聞いて、正直、甘く見てました。刺さります。寒さが、毛穴を刺します。デブでも刺さります。

レース前日。現場について、その寒さを疑いながらも、選手達の試走中にコースの下見に出かけると、雪がちらつき始め、いよいよ、刺さります。ここで活躍したのが、以前番組で使用した、赤いラインに白い星が眩しい競輪S級パンツ。そして、競輪選手も愛用のメダリストクラブのMSTアンダーシャツ。このフルセットが、僕の体をガード。これは本当に完璧。たるんだ体をきゅっと締め付け、速乾性、保温性抜群。撮影装備完了。

慣れてるとはいえ、さすがに選手たちも、寒そうに鼻をすすってる姿が目につきました。この寒さで、コースは凍りつき、途中、傾斜のきつい登り坂が設けてあり、選手達はそこを自転車を担いでのぼります。しかし、このような非常に厳しい条件の中で、レースを行うのが、このシクロクロスであり、それが醍醐味なのです。コースは3.5キロ。時間は約1時間。そこに出場する選手達のタフさは他の競技とはまた違った様相を見せ、5連覇を目指す辻浦選手にいたっては、鉄人という表現が・・・

レース当日は、晴れ間も見せる天気でしたが、寒さはいっそう厳しくなってきました。レースは前半飛び出した、王者の辻浦選手。それを追う、43歳の小坂選手。そして、少し離れて、山本選手。撮影隊も、コースの中を駆け回り、汗を垂れ流し・・・レース同様白熱。
レース終盤に、小坂選手が辻浦選手を捕まえ、2人のバトルになるものだと・・。しかし、ゴール寸前で、後ろから山本選手の猛烈な追い上げを見せ、最後は三人のスプリント勝負に。結果、力の違いを見せた辻浦選手がスプリントを制し、5連覇達成!

自転車レースの過酷さは、どの種目にしても同様ですが、あえて悪条件のコース設定で走るこのシクロクロスの過酷さには、感動を覚えます。レース中にも目まぐるしく変わるコース条件に、瞬時に対応していく選手達のスキル。あらゆる要素が必要とされるこの種目に、皆さんチェックですよ。
番組では、今回の大会を「シクロ・リポート」で紹介予定です。ご期待ください!

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