銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週月曜23:30〜24:00放送

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世界各国の自転車競技のレースシーン、そこに躍動するアスリートの熱い思いを伝えます

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インドアサイクリング

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chemnitz_1.JPG今わたしはドイツにいます。ケムニッツという旧東ドイツの町で、「世界室内自転車選手権」の取材をしているのです。室内自転車競技というのはもしかすると皆さんあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは百年以上の歴史を持つ、とっても人気のあるスポーツなんです。

どんな種目があるかといいますと、まず「サイクルフィギュア」という、自転車に乗っていろいろな演技をするフィギュアスケートの自転車版みたいなもの。それから「サイクルサッカー」。自転車に乗ってサッカーをやるわけですね。今日本ではフットサルブームですが、ピッチの広さがちょうどあんな感じ。2対2で対戦します。今回わたしたちはこの二種類の自転車競技の世界一を決める大会の取材に来ているのです。さてそれが番組でどう扱われるか、乞うご期待です!

ところで今、これをプレスルームで書いているのですが、なにやら本物の記者みたいで一人悦に入っているわたしです(ADの気持ちってこんなもんです。。。)。結構取材の空き時間があったりして、こんなことができているのですが、メイン会場では今、サイクルサッカーのドイツ対フランスが行われていて、ものすごい盛り上がりです(地響きで伝わってくる。。。)。ドイツでサッカーといえば、今年のW杯を思い出しますね。ジーコジャパンはこの大会であまりいい成績を残すことができなかったけれど、中田ヒデの引退とか、ジダンの頭突きとか、大きなニュースになったものでした。世界的な関心という点ではかなわないかもしれませんが、サイクルサッカーもゲームの興奮度では負けていません。初めて観るととても不思議にみえる選手たちの動きも、よくみれば本当にアスリートの運動そのもので、感動します。
動きといえば、サイクルフィギュアの動きはまさに「舞」。そういえば今年はW杯だけではなかったですね。トリノオリンピックがありました。そう、荒川静香さんの金メダルです。フィギュアスケートで世界一になった日本ですが、サイクルフィギュアの世界ではさて、どうなるでしょうか。ちなみに日本代表は宮崎沙織さん。とても美しい方で、自転車でクルクルと舞っているときなど、あのトゥーランドットとイナバウアーを思い出します。。。こちらも番組で詳しくご紹介する予定なのでお楽しみに!

さて今回は写真を付けてみました。これはわたしたちの泊まっているホテルの部屋から撮った、お隣の教会です。この教会のまた隣には、ドイツではとても有名なオペラハウスがあって、そこで坂本龍一のワールドプレミアが行われたこともあるそうです。このケムニッツという町は、むかし社会主義だったころ、“カール・マルクス・シュタット”という名前だったそうですが、まさか「資本論」など読んだことのあるわけもないわたしは、町の中心地にある巨大なマルクスの顔像をみて、「こんなのに睨まれながら生活するのは真っ平ね」くらいにしか思いませんでした。イデオロギーよりスポーツです。自転車です。ああ、そういえばこの町には自転車があまり走っていない! もったいないなあ、自転車道なんかちゃんとよく整備されてるのに。。。たしか90年代のトラック王者フィードラーはこの町の出身じゃなかったっけ?? だけどそんな話は今回の取材にはあまり関係ないし、ま、どうでもいいんですけどね、ってミツバJAPAN的に投げてみたところで失礼させていただくことにしますが、でも本当はびっくりするほど奇麗な「自転車のある風景」を発見したりしてスタッフみんなで喜んだりもしているのです。。。ってそれもお楽しみに。(番宣し過ぎ!)

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