銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週金曜23:30〜24:00放送

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新人AD裏話 サイクルモード編 (1月18日放送分裏話)

sato

2010年が始まって、もう2週間がすぎようとしています。というか、すぎました。あっという間です。
2009年が終わってしまう直前、サイクルモードのロケに行って来ました。
開場時間の前から最後尾が見えない程人が並んでいて、広い会場も所狭しと人で埋め尽くされました。そんな会場の中を、カメラの三脚にhugしながら歩いて撮影しました。三脚がお客さんに当たって流血騒ぎになってしまっては、撮影どころではなくなってしまいますからね。
会場では、普段はお会いできない国内外の選手や海外からのゲストも普通のお客さんとまぎれて歩いていたりして、なんだか日常と非日常がミックスされたような空間でした。クネゴ選手にも数回遭遇したりもしました。わお。こんなに近くていいの!?って。そんなVIPな彼らにカメラを向けても、決して嫌な顔をひとつ見せずカメラに応えてくれたことは、彼らの存在の大きさだけでなく、器の大きさを感じさせました。
もちろん、主役の自転車たちも所狭しと、「わたしをみて!」と言わんばかりのプレゼンでアピールしていました。
「彼を落とすのは、わたしよ」
「いいえ、わたし」
「試しにわたしに乗ってみる?」
試乗車スペースでは、目当ての自転車の試乗を待つ人も沢山並んでいました。普段なかなかお目にかかれない高嶺の花の自転車たちを直接触って店員さんの説明を受けて、彼女のことを知って行く。中学生が百万近い自転車をきらきらとした眼差して、フレームを撫でながら友達と話している姿もありました。将来このコ達が大きくなってお金を稼ぐようになったら、小さいとき(今です!)に出逢った憧れの自転車をやっとやっと買って、子供や友達、会社の人と一緒に同じようにきらきらとした眼差しで走るといいな、なんて勝手に妄想してしまいました。しかしながら、本当にそうなってほしいと願います。
今回のサイクルモードは、わたしにとって初めてのサイクルモードだったのですが、驚いたことに、大人だけではなく中学生や高校生が友達と一緒に来て、決して買えないのはわかってる自転車を感動と興奮と羨ましそうな表情で見つめている姿に幾度となく遭遇したのです。

彼らがオトナになったとき、彼らの傍に自転車がありますように。

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