銀輪の風:世界の、シクロ・リポート:BS-TBS毎週金曜23:30〜24:00放送

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取材で聞いたこんな話〜超一流のアスリートの条件は?

yosigon

 番組の取材では、競技の指導者からいろいろ印象的な話を聞き、なるほどと感心したり、目からうろこが落ちたり。
 そんな話を少々。

 日本競輪学校の取材の時、滝澤正光名誉教官から、こんな内容の話を聞き、番組でも一部使いました。
「強くなるためには、まずおのれに克つこと。高い目標を定め、自分に負けない強い気持ちを持って、人よりも多くの練習を重ねれば、必ず成果が出る……」
 滝澤名誉教官は、「怪物」とも呼ばれ、圧倒的な強さを誇った元競輪選手。その強さを生みだしたのは、彼の超人的な練習量だったことはよく知られています。その体験者の言葉だけに重みがあります。

 別番組の取材の時、サッカーのアテネオリンピック日本代表の監督だった山本昌邦さんは、こんなことをおっしゃっていました。
「高い目標を持ち、その目標に向かって努力すること。その努力をする才能があるものだけが『超一流』になれるのだ」
 たとえば、「中田英寿選手は、まだ高校生だった時、世界最高峰のセリエAで試合をすることを目標に置き、夜のユースの合宿場ではイタリア語の勉強をしていた」とか、「中村俊輔選手は高校時代からとても研究熱心で、試合のビデオを擦り切れるほど繰り返し見て研究していた」とのことで、「スーパースターとなる選手には、高い目標を置くこと、そしてその目標に向かって努力をいとわない才能が不可欠なのだ」という話をされていました。

 一方で、相撲協会理事の出羽海親方は、こんなこともおっしゃっていました。
「どんなに一生懸命努力しても芽の出ない相撲取りがいる。可哀そうだけど、どうしようもない事実。負けるものがいるから勝つものがいる、というのが勝負の世界だから仕方ないのだけど……」
そうなのです。どんなに努力をしても報われない場合があります。それがスポーツの世界なのですね。
かといって、努力をしなければ力を伸ばすことができません。出羽海親方はおっしゃっていましたが、「能力はあり、練習をすればもっと伸びるはずなんだけど、自分の地位に甘んじて努力をしない力士が多い」とのこと。それはどんな世界でも言えることかも。
 スポーツの世界は、すべてが結果。その結果に向かって、あらん限りの力を出して挑む。ファンは、その選手のひたむきに闘う姿に感動を覚えるのですが。

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